2019年05月07日卒業生からの寄稿(辻ひとみさん)

理事から大学の思い出を寄稿していただきました。

今回は辻ひとみさん(昭和42年度卒業)からの投稿です。

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         想い出の城下町 彦根

                              辻 ひとみ

 もう50年以上も前になります。

 私は滋賀県立短期大学家政学部1回生として彦根に来ました。自宅から通うのには少し距離があるということで、尾末町にある短大の寮に入れて頂き、私の彦根での生活が始まりました。

 寮生は、食物、家政、保育の各科4人ずつ、12人だったと思います。初めて出会う人ばかりで、入寮当初はぎこちなくて、、、、みんなコチコチだったけど、お互い名前で呼び合うまでに時間はかかりませんでした。

 毎日寮生が姉妹のように、尾末町から池洲町の学校までおしゃべりしながら通学。学校では代返を覚え、ノートの代書をしたり、宿題の協力も・・・お互い助け合って(?)楽しい学生生活の日々。ただ、和裁の宿題で浴衣の仕上げを手伝ってもらったのがバレて、次の授業の時に縫い終わっていた着物がほどかれ、縫い直しをしたことなどはちょっとしょっぱい思い出ですが。放課後は、まっすぐ滋賀大経済の体育館に直行。仲間とバスケットボールに明け暮れ、寮を出た後は、市内で下宿の生活でした。

 春はお城の桜に、夏はお濠の白鳥に、秋は紅葉に、冬は雪に覆われたお城と梅林にと季節の移ろいに感激の日々。嫌なこと、辛いこともあったのかも知れませんが、今思い出すのは全てが楽しかったこと。全てがはじけていたし、毎日が楽しかった。何もかもが力となった。多分今の活動の中の協同精神はこの時代の産物だと思います。

 この時、梶光男さんの「青春の城下町」がヒットしていて、みんなで歌ったのも懐かしい想い出です。

 城下町の彦根で過ごした毎日は、私を逞しく育ててくれました。この時があったからこそ今があり、彦根での想い出は私のエネルギーの源。それを胸に今も頑張ってます。

 ありがとう 私の想い出の城下町 彦根。